勇先生の愛刀


★長曾祢虎徹(大小)

★陸奥大掾三善長道(大刀)
元治元年の池田屋事件の褒美として、京都守護職会津候から拝領された刀。「会津虎徹」と称されるほどの斬れ味の素晴らしい最上大業物。
斬れ味の良い刀は、更に四段階で評価されて、一番上から「最上大業物」「大業物」「良業物」「業物」となる。この三善長道は最高位。今でもいいものだと一千万円はする。
反りは若干少な目(あまり曲がっていないと言うこと)で、地鉄は柾目がかった板目(すごく丈夫)、刃文は乱れ互ノ目(虎徹もそう)、帽子(刀の切っ先の中の刃文)の作りも虎徹風。野趣のある立派な名刀。さすがは、局長。

★播州藤原宗貞(大刀)
甲州行きの際所持していたもので、老中板倉周防守から拝領した刀。

★三善道長(大刀)
幕末新々刀で、勇先生が会津の山本覚馬に依頼した刀。慶応三年十一月十五日に、山本は同じ会津藩士永田権之助・清治親子と共に、七条木津屋橋の勇先生の妾宅にこれを持参した。

参考までに。
勇先生の写真に写っている差料は、上記のどれかはわからないが、腰に差している脇差も共に、白鮫着せ糸巻柄の尋常な拵。刀鍔はかなり大きめで、丸形の格子透かしになっている。